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Silencio

 

installation, Sculpture / 2014 / steel, glass

"Zushi Art Site 2014"  Zushi, Japan. 20 Sep. - 13 Oct. 2014

This artwork shows the new energy and strength. I'd like to express calmness through my art work.

「逗子アートサイト2014」/ 逗子。かつて古墳だった蘆花記念公園の森の中の古民家の建物内部全体と前庭に「浄化される感覚」をテーマにしたインスタレーションを制作しました。

photo K.Hayashi

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「Silencio  浄化」

 

鳥が囀ずり、梢が歌う古墳の山のなか、

安らぎとしての死を思う。

自然に還る滅びを思う。

 

風のなかへ朽ちていく、光のなかへ消えてく、

水のなかへ融けていく、闇のなかへ還ってく、

時のなかへと滅んでいく、

浄化を思う      

 

可視と不可視の境界に浮かび上がる

情景を見つめていたい。

静謐が語りかける言葉に聞きいっていたい

海を臨むこの場所で

この森で

Silencio ‐ purification

 

Birds sing, a treetop sing among the mountains of the ancient tomb.

I think the death of as peace. 

I think of ruin to nature. 

 

Decay to within the wind, Disappear to within the light,

Melts to within the water, Back to within the darkness, 

Perish to within the time, 

I think the purification. 

 

I would like to stare at the scene 

that emerges at the boundary of the invisible and visible.

I would like to hear a story that calm talks.

At this place, overlooking the sea. 

In this forest.

会場は山の中に建つ日本家屋と庭でした。リサーチでこの場所をはじめて訪れた時、山の森の木立の向こうに海を臨む、自然に満ちたとても良い場所だと感じました。森の中に建つ家の畳に座って海を眺めていると、海からの風が室内を吹きわたり、鳥と虫の鳴き声と気配を1日中感じます。心が洗われるような、静かに浄化されるような感覚を覚えます。そしてその感覚をテーマにして作品を作ることに決めました。空間全体が交互に映し込みあい、イメージが交錯横断するようなインスタレーションのプランを考え、タイトルとイメージは、この場所で私が感じた静寂-Silencioと浄化-Purificationとしました。会場の家屋は、古墳の山の中に建っていることから生と死を意識させます。森に溢れる生命力と静かで穏やかな死との対比・・そして空間と時空の横断、山と海、室内と屋外、部屋と庭、部屋と部屋、部屋と浴室-これらを「水」のイメージで繋ぐ作品にしました。家中を様々な水音が静かに響きます。この場所で採取した水音と戸を開ける音、畳や廊下を歩く足音を加工したBGM、蛇口から落ちる雫、排水溝に吸い込まれる水音、空間を音楽と本物の水音が交錯して響きあい、雨が降ると古い木造の家の中を雨音が満たします。屋外の鉄とガラスの棺の作品は、雨と海からの潮風に洗われ、あっという間に錆びつき時間の移ろいと儚さを感じさせます。雫をイメージした電球の作品や、ガラスの屏風のガラスの破片に屋外の景色と遠くに臨む海が映りこみ、室内に外の景色と水景が取り込まれます。使われなくなった無人の室内空間をイメージが融けあい、静かに満たし溢れだします。

© All rights reserved Kyoko Fujiwara

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